東京都美術館で開催されるこちらの公募展に、今回初めて出品させていただき入選することができました。
ある公募展で一度“選外”となった作品を、今回改めて展示していただけることとなり、とても嬉しく感じています。
上野周辺にご用の際は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
◇会期
2025年5月21日(水)〜5月27日(火) 9:30〜17:30(入場17:00まで)
※最終日15:00まで(入場14:30まで)
◇会場
東京都美術館 ロビー階 第1〜3展示室
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
・JR上野駅「公園改札」より徒歩7分
・東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分
・京成電鉄京成上野駅より徒歩10分
>> 東京都美術館HP
◇入場料
一般:700円
大学生以下、65歳以上:無料
障害者手帳持参、同伴者1名:無料
旺玄会HP内の第91回旺玄展紹介ページを印刷持参:無料
◇主催
一般社団法人旺玄会
>> 旺玄会HP
【絵づくりのプロセス】
ここ数年は、ザラザラの下地を最初に作ってからその上に描いていく方法で基本的には制作を進めていましたが、今回は久しぶりに張りキャンバスを使用しました。画面の質感よりも、描きやすさや手数の少なさを重視したい意図があったからです。そのキャンバスにジェッソを2重に塗って十分に乾かしてから、制作を開始しました。絵具としては、長年使用しているアクリル絵具を使っているのですが、下書きをした時にうまく絵具が乗らない感覚があったので、リキテックスではなくターナーのアクリルガッシュを使用することとしました。
まず、今回の制作では、何よりも「一枚の繪 2024年10・11月号」の特集「油彩・水彩混色テクニック」を参考にしています。手元にあるアクリルガッシュの色の種類に応用してという形ではありますが、佐久間公憲さんの《野の花》の制作に倣って白系、赤系、黄色系、青系、緑系の5種類の絵の具のみを使用しています。
【肌の色の決め方】
肌の色は、小野月世さんが以前から言われている赤系(血の色)、黄色系(皮膚の色)、青系(静脈の色)の3種類を基本にして、山本佳子さんのように白を混ぜたり水で薄めたりしながら調整して描いていきました。色味の方向性としては西田陽二さんの作品を参考にしながらも、影の部分は結城唯善さんの作品を参考にするなど、特定の方の模倣にならないように注意して制作しています。また、ここ数年は最初から混色されたような色の絵具を使ったり、影の部分で茶色系の色を使ったりもしていたのですが、基本に立ち返るように色の三原色の混色で影の部分も描いています。これは、近代日本美術協会の福田守男さんに「補色の使い方」を改善点として指摘されたことも関係しています。
5月25日の13時から開催された作品講評会に、今回初めて参加させていただきました。審査員の先生から出品者(希望者)が直接、出品作品の批評を受けられる貴重な機会です。3名の先生と15名ほどの出品者が、2時間以上をかけて展示会場を回りました。前日は25名ほどの希望者が集まったため2グループに分かれて行われたそうですが、この日は全員で会場を回りました。最初に出品者が制作意図などをプレゼンし、それを踏まえた講評を3名の先生方が行われました。
【自分以外の出品者への講評メモ】
「絵は勝手に描いていいけど説得できるように」「大きい作品は彩度を落とす」
「絵は自分で組み立てる・演出する→舞台設定を明確にする」「描くポイントをはっきりさせる」
「審査員の印象に残す」「攻める」「楽しく描きまくる」
【出品作品《三つ編みの少女》への講評メモ】
「モデルではなくてモデルの絵を描くように→個性を加える→作家の色を出す」
「服の色、肌の色、髪の毛の色などが一つの色になりすぎている→同じものでも箇所によって色味を変えるといい→固有色の幅を作る」
「背景の描き方OK→空間がしっかり作れている」
「身につけているものよりも指先や首周りまで配慮を」
「これまで積み上げてきたものが形に現れている→大作推奨太鼓判」
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